サイトへ戻る

ソフトウェア開発とは(発注業者の選定方法)

ソフトウェア開発とは、コンピューターシステム(アプリケーションも含む)において使用されるソフトウェアを設計、開発、テスト、およびメンテナンスするプロセスです。発注者は、開発者の能力や実績、価格などを比較検討し、適切な開発者を選定することが重要です。

ソフトウェア開発とは

​ソフトウェア開発とは、コンピューターシステム(アプリケーションも含む)において使用されるソフトウェアを設計、開発、テスト、およびメンテナンスするプロセスです。ソフトウェア開発には、要件定義、設計、コーディング、テスト、およびデバッグなどのフェーズが含まれます。

ソフトウェア開発の発注業者の選定方法とは

①開発するものが明確な場合

開発者の能力や実績、価格などを比較検討し、適切な開発者を選定することが重要です。また、開発者との契約内容には、納期、金額、品質などを明確に定めることが必要です。業者選定にあたっては、複数の業者を比較することが望ましいです。また、業者の評判や実績を調べ、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。

②開発するものがあいまいな場合

ソフトウェア開発を発注する場合に、あいまいな要件の場合は、開発者と発注者双方にとって課題となります。ソフトウェアは基本決められた手順を決められた通りにしか実行できないからです。AIで判定する機能も増えてきていますが、部分的かつ未成熟で、基本、決められた手順しか出来ないものと考えて下さい。

そこで、業者選定前、発注者側の要件定義を支援してくれる業者(ITコンサルタント)を選定をすることが必要です。自社で行っても良いのですが、IT知識と業務知識を掛け合わせて要件を定義することで、先端技術を活用した効果的な業務整理が可能になります。自社だけで行うと、既存業務をシステム化するだけになりがちな為、IT効果的に活用した大幅な業務効率化が望めません。

ITコンサルタントを雇うのが望ましいのですが、通常、その費用だけで数百万はかかります。スポットで相談に乗ってくれるサービスや、システム開発まで発注する事を前提に、安価にITコンサルサービスを提供してくれる業者もあるので活用してみてください。ITコンサルタント選定時には、会社や人により能力が大きく異なる為、実績だけではなく、MBA(経営学修士)やIT資格(高度情報処理資格など)の有無についても確認した方がいいでしょう。

ITコンサルタントに要件定義を支援してもらい、無事に要求事項が整理できれば、それに基づいて業者の見積りを取得します。

さらに、ソフトウェア開発を発注する際には、以下のようなポイントにも注意する必要があります。

- ソフトウェアの品質管理:ソフトウェアの品質を確保するためには、テストやデバッグのプロセスをきちんと実施することが必要です。また、品質管理のための規格や基準を定め、それに従って開発を進めることも重要です。

- ソフトウェアの保守:ソフトウェアの保守は、開発後も重要な作業です。バグ修正や機能追加などの要望があった場合には、適切な対応を行うことが必要です。保守に必要な費用や期間についても、開発前に明確に定めることが望ましいです。

ソフトウェア開発時のトラブルとは

​無事にソフトウェア開発業者の選定まで終われば、ソフトウェア開発プロジェクトがスタートします。

​ソフトウェア開発時には、以下のような課題が発生することがあります。

・コミュニケーション不足

・要件理解不足

・スケジュール遅延

・コスト超過

これらの課題を回避するためには、開発者と発注者の間でのコミュニケーションを促進し、明確な要件を設定し、スケジュールと予算を正確に管理することが重要です。

一つ目の課題は、コミュニケーション不足です。開発者と発注者の間でのコミュニケーション不足は、スケジュール遅延や実務で使えない(要件理解不足)などの問題を引き起こす可能性があります。特に、開発者が顧客のニーズや要求について正確に把握できない場合、最終的な成果物が期待に沿わない(実務で使えない)という問題が起こります。コミュニケーション不足を回避するためには、開発者と発注者の間でのコミュニケーションを促進することが重要です。開発者には、自分たちがどのような情報を必要としているか、どのような状況で問題が発生するかを明確に伝えることが必要です。また、発注者は、開発者が求める情報を的確に提供することが必要です。コミュニケーションがスムーズに行われるよう、適切な手段(メール、電話、ビデオ会議など)を選択することも重要です。

二つ目の課題は、要件理解不足です。開発者が正確な要件を理解できない場合、完成したソフトウェアが顧客のニーズに合わないことがあります。要件理解不足を回避するためには、開発者と発注者の間でのコミュニケーションを通じて、正確で詳細な要件を共有することが必要です。また、開発者には、顧客とのコミュニケーションを通じて、要件について質問をすることが必要です。このようなやり取りを通じて、開発者は正確な要件を理解し、それに合わせてソフトウェアを設計することができます。

三つ目の課題は、スケジュール遅延です。開発者が予定よりも長い時間をかけてソフトウェアを完成させる場合、その結果、発注者が期待するようなタイムリーな成果物が得られないことがあります。スケジュール遅延を回避するためには、開発者と発注者の間で、正確で実現可能なスケジュールを設定することが必要です。また、開発者には、進捗状況を定期的に報告し、問題が発生した場合には、早期に報告することが必要です。発注者は、スケジュールに余裕を持たせることができるよう、余裕をもったスケジュールを設定することも重要です。

四つ目の課題は、コスト超過です。当初予定していた予算を超過することがあり、その結果、追加コストが発生することがあります。コスト超過を回避するためには、開発者と発注者の間で、予算と作業範囲についての明確な合意を形成することが必要です。また、開発者には、予算内で作業を行うことを意識させることが必要です。発注者は、予算に余裕を持たせることができるよう、余裕をもった予算を設定することも重要です。発注者は、たまにしか発生しないレアなケースまでシステム化しようとしないようにしましょう。システムが複雑化し、開発コスト超過につながるだけではなく、運用時の負担も増えます。運用時の負担とは、処理が重くなる、画面が見ずらい、概要機能の教育コストがかかるなどが挙げられます。

以上のように、ソフトウェア開発を発注する際には、注意深く計画を立て、開発者とのコミュニケーションを重視することが重要です。また、ソフトウェアの品質管理や保守にも十分なリソースを割くことで、より良い成果物を生み出すことができます。